理事長挨拶

檜垣龍樹 (尼崎市職員)

この度渥美前理事長の後を受け、NVNADの理事長を務めさせていただくことになりました檜垣です。阪神淡路大震災後に始まった私たちの活動を次の世代に繋いでいくため頑張って参りたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
会員やボランティアの皆さんとは年に一度のカレンダー市でお目にかかるばかりで、災害時にも西宮でお手伝いすることが多く、これまで実際に被災地に行かせていただく機会は限られていましたが、これからは可能な限り現地にも出かけて皆さんとご一緒させていただきたいと思います。
 
さて、私たちの住む阪神地域もあの震災から程なく30年になろうとしています。この間、ハード・ソフト両面からの取組により、まちは元の活力を概ね取り戻したように思います。しかし一方で、あの震災の経験や教訓がともすれば過去のものになってしまってはいませんでしょうか?南海トラフによる大きな震災が近いうちに必ずやって来ると言われて久しいですが、今一度あの時の記憶や経験を思い起こしながら、しっかりと次の災害に備える準備を進めていかなくてはなりません。
 
昨年は、クラウドファンディングという形で皆さんにご支援いただきながら乳幼児向けの「防災アニメ ももたろう」を制作することができました。また昨年から準備をはじめた「まちごと防災セミナー」は、それぞれの地域の「地区防災計画づくり」のお手伝いをさせていただくプログラムとしてブラッシュアップさせていただいており、皆さんのご参加やご協力をいただきながらいよいよ本格的にスタートさせて参りたいと考えております。
コロナによる影響はまだまだ先行きが見通せない状況にはありますが、これまでNVNADの活動をリードして来られた渥美副理事長とともに、私たちの本分である災害救援活動はもとより、「防災・減災」をキーワートにしたまちづくりの活動などに取組んで参りたいと考えておりますので、引き続きご参加・ご支援いただきますようお願いいたします。